近年、DX化やIT化という言葉を聞く機会が増えているかと思いますが、保育園・幼稚園におけるDX化やIT化とは何なのでしょうか?IT化はメディアでもよく取り上げられるので何となくわかる方も多いかもしれませんが、今後よりよい環境にしていくためにもDX化とIT化の違いを知って、今後来る新しい形の未来に対応していきましょう。
保育現場におけるDXとIT化の違い
保育現場におけるDX化とIT化の違いについて、一つずつ確認していきましょう。DX化、IT化は今後さらに広まり、常識化していくので理解しておくと今後のためにもよいでしょう。
■DX化とは
DXとはデジタルトランスフォーメーションの略になります。デジタル技術を用いて、生活や環境、ビジネスが変わっていく事を指します。保育園・幼稚園におけるDX化は保育園・幼稚園の業務や環境すべてにおいてデジタルを用いて業務内容の再構築や、組織にとってプラスになるように働きかける事です。
■IT化とは
DX化を進める中でその手段となっているのがIT化です。業務をIT化する事により、効率化のアップや情報、業務内容の共有などが可能になります。またIT化をすることにより、保管量の増量も可能です。
以前ならば用紙での保管が必要だったのが、データ化されることにより、保管場所が不要になると共に、保管量もアップします。また、いつでもどこでも簡単に検索でき、共有できるので業務の効率化がはかれます。
保育現場のDX化にはICTシステム導入がおすすめ
保育現場においてICTシステムを導入するとどのような変化があるか見ていきましょう。ICTシステムはテレビでも取り上げられる事も多いので知っている人も多いかと思いますが、保育園・幼稚園にとってのICTシステムの導入での変化をみていきましょう。
■登園、降園の管理
登園時、降園時にICTシステムを導入する事により、園児の管理が簡略化されます。登園時、降園時のICTシステムにはカードをかざして時刻の把握や、早退、遅刻の把握にも役立ちます。今まで手書きで書いていたのがカード1枚で勝手に記録されるのであれば、その分の職員の負担が減ることになります。また、登園時、降園時は、職員が1番忙しい時間帯でもあるため、記載忘れ、園児、時刻間違いなどのミスを防ぐ事にも役立ちます。
■子どもの情報の把握と共有
子どもの情報の中には必ず共有しなければならないものもあります。たとえば、食物アレルギーなどはその代表です。命にもかかわりかねない情報なので情報の共有が必ず必要になります。多数の子どもを見ていると人力だけでは情報の把握、共有が難しい場合があります。情報が共有されていなかった場合、大変な事になりますので、そういった場合にICTシステムを導入しておくと、共有忘れがなく安心です。
また、新入園児が入ってきた場合も、ICTシステムで情報が共有されれば、事前に園児の把握ができて安心です。また、クラスを担当する職員が緊急に不在になった場合でも子どもの情報の把握と共有を確実に行う事ができるという利点があります。情報が新たに更新された場合や、変更があった場合でも、簡単に確認、共有ができるというICTシステムならではの便利な面があり、職員での情報共有が漏れなくできるので、安心です。
■保育料や経費の計算
どの企業でも計算関係の業務は発生するかと思います。計算が必要になる場合こそ、ICTシステムの導入がおすすめです。ICTシステムを導入することにより、数字を入力するだけで合計がでるなど計算が簡単になります。また、子ども別に使用したい場合も、計算しやすく共有もしやすくなるでしょう。計算で起きるケアレスミスも防ぐ事ができるのでおすすめです。
ICTによるDX化で得られるメリット
ICTシステムを導入し、保育園・幼稚園をDX化することにより、コスト削減や、職員の業務の簡略化や業務量の減少が期待できます。また、間違った情報の共有やヒューマンエラーを少なくする効果も期待できるのでDX化によるメリットは大変大きいものがあります。
また、職員の業務・時間削減が進めば、職員のストレス軽減につながり、保育環境もよりよいものに変化していくのではないでしょうか。よりよい環境がよい循環を生み、よい保育へつながっていくと思います。また、残業代などの人件費も削減でき、経費の面からみてもメリットがあります。
保育園・幼稚園でのDX化でさまざまな利点が生まれます。職員の業務の簡略化から子どもたちの情報の把握や共有、管理までもがIT化により簡単に行う事ができるようになります。さまざまな事が簡略化されることにより、時間をかけたい部分に充分に時間をかける事ができるので、保育現場の質も向上するでしょう。IT化に慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、リスク回避の点でもメリットがあるので積極的に取り入れたいものです。ぜひ今回の記事を参考にシステムを導入し、仕事の効率化を図りましょう。