保育園・幼稚園のICT活用例！タブレット・アプリで業務改善

保育園・幼稚園でタブレットやスマホアプリを使う園が増えています。手書きの連絡帳がアプリになったり、出席確認が自動になったりと、先生の仕事が楽になる機能が満載です。ここでは実際にどんな使い方をしているのか、わかりやすい例を紹介します。ICT導入を検討している場合は、ぜひ最後までご一読ください。

毎日の記録作業が楽になる使い方

保育園や幼稚園では、子どもたちの様子を毎日たくさん記録する必要があります。これまで手書きで時間をかけて作っていた書類が、タブレットやアプリを使うことでおどろくほど簡単になります。

園児の成長記録がデジタルで簡単に

まず子どもの成長記録です。今までは紙のファイルに手書きで「今日は○○ちゃんがはじめて一人で靴をはけました」と書いていたものが、タブレットで写真を撮りながら簡単に入力できるようになりました。写真と文章がセットで保存されるので、あとで見返すときもとてもわかりやすいです。

保育日誌の作成時間が大幅短縮

次に保育日誌の作成です。毎日書かなければならない保育日誌は、先生たちにとって大きな負担でした。手書きだと30分以上かかっていた作業が、アプリを使えば5分程度で完成します。なぜなら、よく使う文章はあらかじめ登録でき、その日の活動写真も簡単にはり付けられるからです。

指導計画作成もテンプレートで効率化

指導計画の作成も格段に楽になります。月案や週案といった計画書は、これまで一から手書きで作成していましたが、システムに入っているテンプレートを使えば短時間で作成できます。前月のデータをコピーして必要な部分だけ修正すれば、新しい計画書の完成です。

アレルギー情報の安全な一元管理

アレルギーや健康に関する大切な情報も、デジタル管理することで安全性が向上します。手書きのメモは紛失する可能性がありますが、システムに登録された情報は先生全員がいつでも確認できます。「○○ちゃんは卵アレルギー」「△△くんは熱が出やすい」といった重要な情報を、給食の先生や担任以外の先生もすばやく確認できるのです。

実際に導入した園では「書類作成の時間が半分以下になった」「写真付きの記録で保護者にもわかりやすく伝えられる」といった声が聞かれます。手書きでは表現しきれなかった子どもの表情や活動の様子を、写真で残せることも大きなメリットです。

保護者との連絡がスムーズになる使い方

保護者との連絡は、保育園・幼稚園の大切な仕事のひとつです。しかし、いそがしい朝の時間に電話対応におわれたり、手書きの連絡帳に時間を取られたりと、先生たちの負担は大きなものでした。アプリを使うことで、これらの問題がスッキリ解決します。

連絡帳アプリで手書きから解放

連絡帳アプリはもっとも人気の高い機能です。手書きで毎日書いていた連絡帳が、スマホやタブレットで簡単に作成できます。先生は子どもの様子を写真付きで送信でき、保護者は家での様子を文章や写真で返信できます。

朝の欠席連絡がアプリで簡単に

朝のいそがしい時間の欠席・遅刻連絡も楽になります。これまで保護者は「今日お熱です」「遅刻します」といった連絡を電話でしていましたが、アプリから簡単に送信できるようになりました。先生も電話に出る必要がないので、子どもたちの受け入れに集中できます。

一斉配信でお知らせも効率的

お知らせの一斉配信も便利な機能です。運動会の開催可否、給食メニューの変更、感染症の発生など、全保護者に伝えたい情報をボタンひとつで送信できます。これまでは印刷して配布していたお便りも、アプリで配信すれば紙の節約にもなります。

写真共有でリアルタイム情報発信

写真共有機能では、園での子どもたちの様子を保護者にすぐに見てもらえます。遠足の写真、お誕生日会の様子、制作活動の作品など、リアルタイムで共有できるので、保護者の方にも喜んでもらえます。とくにバス通園の子どもたちの場合、普段先生と話す機会が少ないので、とても重宝されやすいです。

実際に導入した園の保護者からは「いそがしい朝に電話する必要がなくなって助かる」「園での様子がよくわかって安心」「先生とのやり取りが気軽にできる」といった喜びの声が多数よせられています。

実際に導入した園の成功例

全国各地で多くの保育園・幼稚園がICTを導入し、大きな成果を上げています。具体的な成功事例を紹介します。

A幼稚園の事例

A幼稚園は、園児の創造力・協調性・ITリテラシーを育むことを目的に、複数台のiPadや知育アプリを活用した授業を推進しています。2019年度より、KitSカリキュラムを導入し、スマートデバイスを使った多彩な学びを取り入れています。子どもたちはタブレットでの活動を通じて楽しみながら、新しい時代に必要な力を育んでいるのです。

J学院の事例

J学院では、認定こども園3園と保育園1園の4施設で導入を行いました。毎日の出欠席確認、バス運行管理、お便り関連の仕事など、あらゆる作業が効率化されました。「なくてはならないものになった」「保護者も先生も安心」という声がよせられています。

認定こども園Sの事例

認定こども園Sでは「アナログとの親和性も極めて高い」と評価しています。ICTシステムを導入しても、これまでのやり方を大きく変える必要がなく、自然に仕事に取り入れることができたということです。

まとめ

保育園・幼稚園でのICT活用は、難しそうに見えて実はとても身近なものです。タブレットやスマホアプリを使うだけで、毎日の記録作業や保護者連絡、出席管理などが格段に楽になります。実際に導入した園では先生の残業が減り、子どもと触れ合う時間が増えたという声が多数あります。国からの補助金も使えるので、費用面でも安心して導入できます。まずは園の困りごとから解決していけば、きっと働きやすい環境が作れるでしょう。